2012年12月27日木曜日

2013年の展覧会情報

11月末からの展覧会レポートすらロクに書けていないのですが、そろそろ来年の展覧会の情報も上がってきているようで・・・関東地方エゲツねぇ・・・。

【関東】
 1/12~4/7 円空@東京国立博物館
 1/22~3/3 書聖 王羲之@東京国立博物館
 3/2~6/2 ラファエロ展@国立西洋美術館
 3/9~4/2 ルーベンス展@BUNKAMURA (北九州市美に巡回)
 4/9~6/2 国宝・大神社展@東京国立博物館 (14年に九州国博へ巡回)
 9/14~12/15 ミケランジェロ展@国立西洋美術館
【関西】
 3/30~5/12 狩野山楽・山雪@京都国博
 3/19~6/9 リヒテンシュタイン@京都市美術館
 4/2~5/19 ゴッホ展@京都市美術館
 4/2~6/16 ボストン美術館展@大阪市美
 2/2~4/7 中国王朝の美@神戸市立博物館
 2/1~3/30 レーピン展@姫路市美術館
 4/8~6/2 當麻寺@奈良国博
 4/1~6/13 観世宗家展@場所不明

ラファエロ、ルーベンス、ミケランジェロのソースは在日イタリア大使館HP。巡回情報は掲載してない・・・・・来ないよなぁ(涙

2012年11月25日日曜日

2012年 京都の紅葉

11/24に自転車で京都市内を巡って、紅葉を愛でるポタリング(リンク先はルートラボの実走記録)。翌日25日は(毎年恒例の)ゴルフ帰りに石山寺夜間拝観。

【嵐山】
10時前に到着だが、それでも山ほどの観光客。他府県ナンバーの車は突っ込んでくるし。こんなところ車で来るところじゃねぇって。写真は渡月橋から保津川を登っていったところにある千光寺から見た紅葉と渡し舟。川際にある旅館(先週の芸能百花繚乱に使われてた)に行く船と思われます。

【上賀茂神社】
紅葉客に加えて七五三や結婚式で大賑わい。紅葉は絶好調。左:神社内を流れる川岸、右:二の鳥居横。

【貴船】
嫁のリクエストである『馬く行くストラップ』を調達に。貴船神社近辺は完全終了。風が渡る時に飛ばされる落ち葉が綺麗であった。写真は貴船口にある鳥居。

【実相院】
貴船をダウンヒルして(寒かったァ・・・)、岩倉方面へ。板間に写り込む紅葉で超有名な名所。中の障壁画も見事。鶴の間(作者不明)よかった。

【永観堂】
泣く子はもっと泣く人の多さ。とてもじゃないが入る気しない。駐輪場から中をちょっとだけ。

【石山寺夜間拝観】
いつもの硅灰石のライトアップ。今年は大日堂もフレームイン


2012年11月17日土曜日

【11/16-17】福岡おでかけ(神社編)

格安航空会社(LCC)のピーチを使って、福岡まで行って来ました。って、自分の地元なんですが・・・。お目当ては東京と福岡でしかやらない展覧会2つですが、神社も回ります。

【香椎宮】

福岡市と言えども、ちょっと離れた所にある。西鉄香椎宮前駅から歩いた(勅使道で樟の並木道)。一番近いのはJR香椎線の香椎神宮だが、九州の支線なので、電車の本数は多くない(一本/20分)。祭神は仲哀天皇と神功皇后。

【筥崎宮】

筑前国一宮。岩清水・宇佐に並ぶ日本三大八幡の一つ、らしい・・・鶴ヶ岡八幡宮は?
海岸線に向かって鎮座し、参道はそのまま海までつながっている。

【櫛田神社】

博多の街総鎮守。博多祇園山笠を取り仕切る神社である。キャナルシティ博多のすぐそば。祭神は大幡主大神、天照皇大神、素盞鳴大神。

【住吉神社】

筑前国一宮、その2。神社のご由緒では「当社は住吉の最初の神社」と記載される。大阪の住吉大社・下関の住吉神社に並ぶ、日本三大住吉の一つ・・・・・あれぇ?筥崎でも同じ事を書いた記憶が。。。

【警固神社】

天神のド真ん中、西鉄天神駅の真裏に鎮座。太宰府の防衛施設である「警固所」に由来。今回周った神社でもそうだが、土地柄、韓國や中国との貿易や防備の話が多い。主催神社警固大神。

【太宰府天満宮】

説明不要とも思えるほどの、超有名神社。福岡県人に言わせれば、天満宮はここが総本家。

【福岡護国神社】

靖国神社の福岡県社、と言えばわかりやすいかと。大濠公園の南側に鎮座。参拝時(17日午前9時)は土砂降りの雨であったため、七五三参りも居なかった。写真屋の方が暇そうにしていたのが印象的。お仕事ご苦労様です。

【光雲神社】

「てるもじんじゃ」と読む。西公園に鎮座し、主祭神は黒田家初代である黒田孝高と、初代福岡藩主・黒田長政を祀る。

これで福岡市内の主だった神社は廻れたかな・・・?

美術展とピーチについては後日

【11/16-17】フェルメールと死者の書

福岡行きの真の目的はベルリン国立美術館展@九州国立博物館と大英博物館・古代エジプト展@福岡市美術館である。だって、東京に行くよりも安くつくんですから。

【ベルリン国立美術館展@九州国立博物館】

フェルメールの「真珠の首飾りの少女」初来日です。神戸が「真珠の耳飾りの少女」ということで、非常に紛らわしい。
入ってすぐにあるのは宗教画でしたが、あまり記憶に残っていません(既に二週間経過してまして・・・)。クラナハ工房の「ルターの肖像」は教科書で見たような。ブロマイド化していたようですね。クラナハ(父)の『ルクレティア』は初め通り過ぎたときは気づきませんでした。フェルメールと対面して展示してありました。クラナハらしい女性像であります。フェルメールしかアテにしていなかったので、ちょっと得した気分。
さて、フェルメール。その絵の前に立った時に音が聞こえた気がしました。「時を止める音」とでも申しましょうか・・・・・。いやぁ、久しぶりに鳥肌でした。初めてフェルメール「手紙を書く女」を見た衝撃に近いものがあったと。おかげで、その他の印象が掠れてしまっていますです。

【大英博物館・古代エジプト展】

グリーンフィールド・パピルスの全編を見れる展覧会。死者の書の全部ってなかなか見れない(後世の短縮版は除く)ので。できれば『アニのパピルス』全編が希望なのだが、さすがに許可は下りないだろうなぁ。
展示は古代エジプトの生死観から神々の紹介から始まる。ミイラマスクとか棺にステラ。バーやカーの解説も詳しく。
そうこうしているうちに、グリーンフィールドパピルス全巻。死んでから、オシリスへの礼拝→審判→死者の世界での生活とか、まぁ事細かに。途中にあった「オバQ」みたいなキャラクターは一体何だったのであろうか?死者の書には珍しく、天体図(シューとゲフ)が描かれてる章あり。
途中にあった「丘」の意味がまだ分かってません。

2012年11月1日木曜日

【10/31】マウリッツハイスとエル・グレコ

月末恒例化しているような?な昼で早退して美術館に。今これを外すわけにはいかない、2つの展覧会です。
午後だけで2つは無理か?と思っていたのだが、展示数が少ない(両者ともに約50点)ことが幸いしました。

【マウリッツハイス美術館展@神戸市博物館】

フェルメールの『真珠の首飾り(青いターバン)の少女』を全面に出す展覧会(まるで他にはなにもないかのようでもある)。彼女とは12年ぶりの再会です。当時は「もう二度と来ないっ!」って言ってなかった?気のせい?
そのフェルメールですが、「ディアナとニンフたち」も来ています。有名な窓辺の風景とは異なる宗教画ですので、フェルメールらしさはあまり感じることはできません。
その横にあるのがルーベンスのアントワープ大聖堂『聖母被昇天』の下書き。日本では「フランダースの犬」で有名なあの絵です。さらにその後にはレンブラントの『シメオンの賛歌』。聖母マリアや幼子イエスをスポットライトで照らされている、あの『夜警』を思わせる表現です。聖母マリアのモデルはサスキアではないかな?その他、レンブラントが7点もあって、とってもひゃっほーです。もっとt宣伝していいと思うが、やっぱりフェルメールなのか。。。
さてその『真珠の首飾りの少女』ですが、第二室(2階入ってすぐ)の展示です。近くまで行きたい人用のとぐろ行列と、遠目でもいいからじっくりのスペースに分かれています。平日だったので、どっちでもな状態でしたが、休日にはエライことになってるそうです。覚悟しなはれ。多分、平日であっても会期末はエライことになると思われます。覚悟しーや。

【エル・グレコ展@国立国際美術館】

エル・グレコにまみれる展覧会。日本でグレコを見れるところといえば、大原美術館と国立西洋美術館だけ。なので、とっても貴重でヤッハーな展覧会です。
回顧展お決まりの自画像から始まって、まずは肖像画から。「フリアン・ロメロと守護聖人」なんて、もうグレコのオーラでまくり。聖人肖像画の「福音書記者聖ヨハネ」は鳥肌立った。
宗教画になると、『受胎告知』に『羊飼いの礼拝』など、もうグレコ・ワールド百花繚乱。唯一惜しいと思ったのが展示順番。とあるパーティション内に『オリーブ園での祈り』、『十字架のキリスト』、『キリストの復活』と並んでいたのだが、そのコーナーに『聖衣剥奪』が欲しかった。そうすれば、キリストの受難がこの一角で全て揃うのに。
最後の展示室にあるのがチケットの『無原罪のお宿り』。現在では少々理解し難い「聖母マリアは原罪を免れて生まれてきました」っていう絵であるのだが、何をもってそう解釈できるのかがハテサテである。高さ3メーターほどで、縦方向に大きく引き伸ばされた人物像は、『これぞエル・グレコっ、そこに惹かれる憧れるゥ~』(ジョジョ風)である。
通して見て、何かに似てるなぁ・・・と。。。。あ、『北斗の拳』だ

2012年10月31日水曜日

ニャン

今日はマウリッツハイス美術館展とエル・グレコ展に行ってきたのだが、時間がないのでニャンコだけ先に。

2012年10月14日日曜日

【10/14】京都の神社

美術展覧会ついでに行った神社
【東三条大将軍神社】

京都御所の四方に素盞鳴尊を祀って、大将軍神社と称したとの由書。東山三条鎮座なので、当然のごとく東の鎮守。西は大将軍八神社で、北が西賀茂大将軍神社とのこと。南は何処だ?
川端通り三条から東に向かって数分、東山通りの手前の右手に神社(三条通りから見える看板あり)。小さい境内に本殿、天満宮、稲荷様と弁財天様がある。

【粟田神社】

青蓮院門跡のさらに東側の小高い丘の上に鎮座。一の鳥居は三条通りウェスティンホテル手前にある。祭神は、これまた建速素盞鳴尊。東山近辺の家々には秋の大祭についての御札が飾られていました

【相槌稲荷神社】

粟田神社から京都市美術館に向かっている途中に発見。民家の軒下を通る細い路地を抜けたところにあった。謡曲「小鍛治」の所縁となった神社でもあるらしい。

【錦天満宮】

錦通り(修学旅行がお土産買うことで有名?)の中に鎮座。境内は『ほぼ』見えてるだけ。御朱印は書き置きのみしか取り扱っておりません

【京都大神宮】

四条通から寺町筋を南下した左手。伊勢神宮の京都出張所という扱い?建物は一条家の玄関と書院を移築した唐破風。

【10/14】エルミタージュと鮭

京都で行われている(た?)美術展覧会2つ。

【大エルミタージュ美術館展@京都市美術館】


西洋絵画の400年ってことで、バロックから近代キュビまでと幅広い。だが、最初の宗教画のコーナーで気持ちが萎える。殆どが既に見たことあるぅ・・・。
エルミタージュの展覧会は数年おきに開催されておりまして、所蔵のカタログを確認しただけでも既に5回。貸し出し可能な絵画も限られるのであろう、ということで見たことある絵は増える傾向にあるのです。
帰って確認してみると、宗教絵画系の大半は1993年の茨城県美術館であった「エルミタージュ美術館展・イタリア・ルネサンスバロック絵画」で出てました。一部、国立西洋美術館@1999年とか、ATCミュージアム@1996年・2002年などもあった。15~20年前の展覧会と被ってる、と言われても「しらねーよ」って言われそう。つか、逆の立場だったら、絶対に言うな。
ただ、近代絵画はあまり来てなかったようで、マティスの「赤い部屋」は必見。もう来ないんじゃないかな?(といって騙されたことも多々蟻)。

【高橋由一@京都国立近代美術館】
日本で一番有名な「鮭」を見に行った、と言っても過言ではない。高橋由一の絵画は芸大美術館展@1999年で見て以来と思われる(その時の展示は芸大所蔵の「鮭」)。「花魁」は初めて・・・と思ったら、やっぱり芸大所蔵名品展で出てたです。
まぁ、この二枚の印象しかなかったわけですが、普通に巧い。風景画も良いし、歴史画(楠木正成・大和武尊など)は後世に影響を与えた匂いがプンプンします。侮れんですなぁ。。。
鮭は芸大のも含めて3枚。ひとつは板に油彩で描かれており、板目を計算してます。パッと見、本物の板目とは思わなかったです。芸大の所蔵って紙に油彩なんですね。保存大変そう・・・・。


2012年9月15日土曜日

【9/15】湖北の観音

特に予定のない三連休。自転車で走ろうにも、予想最高気温は30度をはるかに超えてるし、いつ雷雨になるかわからんんし・・・。なので、湖北の観音様を見に。

【湖北の観音ー観音の里のホトケたちー】
長浜市長浜城歴史博物館と高月観音の里歴史民俗資料館の二会場で開催。湖北にある観音様を集めた展示です。印象として十一面観音が多いかな?
長浜会場の中で美しかったのは竹生島宝厳寺の聖観音立像。気高く、美しい立蔵です。右手は施無畏印か?掌が正面を向いていないのだが。あと、馬頭観音が意外と多いですね。一方、如意輪観音はいらっしゃらない。准胝観音と不空羂索観音が無いのは、まぁ分からんでもないけど。。。
長浜城歴史博物館は長浜城を再現。最上階は展望台になってます。

場所を高月に移すと、珍しい作例が『千手千足観音菩薩』。初めて見ましたです。昔の佛図一覧にも載ってたそうなのですが、作例としては、ほぼ唯一とのこと。憤怒像で、パッと見は明王仏かと思うほど。

【渡岸寺観音堂】

国宝十一面観音を所蔵する。拝観料は300円。通常の十一面観音は頭上に化仏と面相を置くが、この像は両耳の後と後頭部に面相がある。何処かで似たような・・・あぁ、補陀落山寺の千手十一面観音だ。
国宝指定の十一面観音は7体だそうだが、秘仏で調査を拒む寺も多い(=保護文化財として認定されない)ですからねぇ。。。東大寺二月堂本尊が最も有名ですが。

2012年8月19日日曜日

【8/16-17】 鳥取 ニャンコ編

宿の近所で見つけたニャンコたち

隠れてるつもり?ちょっと腰が浮いてる。

盛大に警戒中

貫禄十分で慌てず騒がず。上二匹の親カモ?

【8/16-17】鳥取 投入堂編

鳥取行きの主目的、それは三徳山三佛寺奥の院である投入堂参拝。

朝8時に三朝温泉を出発し、三佛寺に向かう。駐車場の車もさすがに少ない
入山料を払うところで靴の裏チェック。トレッキングシューズ履いていったので、投入堂へのドレスコードはpassです。本堂のご本尊に無事を祈念して、いよいよ奥の院への入山であ~る。
途中にある役小角様。すいません、お邪魔させて頂きます。怒らないでね
途中の道々は険しい。観光目的のハイキングではなく、れっきとした「修行」である

葛坂。木の根っこを掴んでよじ登る
文殊堂手前の岩場。かなり急です。登るより、降りるほうが怖そう
梵鐘の上にある馬の背。人一人分の幅しかないです。ハイシーズンは渋滞します

そんな山道を上がること1時間弱。岩場を回りこんだら、唐突に目に飛び込んできた風景が・・・
 どうやって建てたんでしょうねぇ・・・。つか、どうしてこんな所に建てようと思ったんだろうか・・・。本尊は蔵王権現ですが、現在は宝物館にいらっしゃいます。宝物館には創建当時の柱(平安後期)がありました。当時、建材を人力であの険しい道を持って上がって・・・あ、役小角様が放り投げたんだったけ(笑