2011年8月20日土曜日

【8/18~19】淡路島・沼島

今回は自転車ではありません。沼島という、非常に馴染みのない島でお泊りざ~んす。

【中浜稔猫美術館】
道の駅東浦ターミナルパーク内にある。展示は中浜稔師の猫絵がすべて。高原鉄男師の猫絵とは違って、墨絵でちょっとノスタルジックである。画中に書かれた猫の目線で書かれたセリフは共通するところを感じるのは、やっぱり猫好きだからなのであろうか?
入館料500円。平日午前中だからか、観覧客は皆無でした。
【淡路牛丼祭り】
淡路牛を使った牛丼祭りを島を挙げて開催中でした。当初予定していた店(15日に自転車周りでチェックしていた)に行ってみたところ、木曜日定休(涙)。大慌てで洲本市街へ戻って、無難に淡路ごちそう館にて昼食。当然、牛丼です。牛丼チェーン店とは全く違う味です。わほっ。
【諭鶴羽神社】
「ゆずるは」と読む。淡路山岳信仰の聖地らしい。言い伝えでは、熊野三山の神が九州英彦山→四国石鎚山→淡路諭鶴羽山→南紀熊野本宮と渡っていった、とのこと。熊野古道に似た「諭鶴羽古道」があり、保存活動も行われているとのこと。残念ながら社務所は不在で、御朱印は頂けず。
神社は諭鶴羽山にあり、アクセスは南あわじ市灘山本から県道535号線。。。なんだけど、この535号線はただの県道ではない。俗に言う「険道(険しい道)」である。それも、かなりレベルが高い。崖側はガードレールなしで、終始普通車一台分の幅しか無い(写真参照。ホントに5ナンバー車で幅イッパイです)。対向車が来たら、間違いなく泣ける道である。一般人にはお勧めしません。
【沼島】
諭鶴羽山から降りてきて、土生(はぶ)港へ。ここから連絡船(乗船時間10分ほど)で沼島へ渡る。宿にチェックインして、集落とは反対側にある『上立神岩』を見に。天気予報が悪かったので、雨が降らないうちに行っておこうかと。
岸壁の下にそびえ立つのが上立神岩。国産伝説の天沼矛(あめのぬぼこ)を持って引き上げて出来た島が沼島(おのころ島)で、この岩に伊弉諾・伊弉冉が降り立ったと言われている、らしい(観光案内より)。てっきり引き上げた時の岩かと思ってたです。形が矛に似てるしね。地質学的にはどういう形成なんだろうかと、理系の疑問が頭をめぐる。
そうこうしているうちに、天候が悪化の兆しを見せたので、宿に帰還。ビール飲んで涼んでいると、土砂降りの雨になりましたとさ。
【晩飯】
さて、本日のメインイベントである晩飯。鱧づくし料理でアール。はっきり言って、大阪京都で食す鱧とは全くの別物です。これまでの鱧は何だったんだと思うほど。鱧湯引、鱧薄造り、鱧天麩羅、鱧押鮨、そして鱧チリ。鱧の天麩羅は、思わず「これ、ハモ?」って仲居さんに聞き直してしまった。肉厚すごいし、そうでありながら小骨は気にならない。熱々でウマーです。
鱧チリはアラを出汁にして身をちょっと火を通すだけで出来上がり。アラも旨いんだコレが。。。んが、骨がじゃまをするんだ。当然身の方は小骨切りしてありますので、なんにも気にせず食せます。夫婦二人では食べ切れない量なので(宿の方も心得ていた、食べきれる人は殆どいない?)、朝食に回してもらって、シメは鱧の卵の玉子とじ。これまでのハモや玉葱の味が染みてて、ウマー。もうだめ。ギブ。

《左上:薄造り、左下:押鮨、中上:湯引、中下:天麩羅、右:鱧チリ》
部屋に戻って横になったらそのまま夢の中です。。。
【集落のニャンコたち】
食後早々に落ちてしまったので、朝の目覚めは驚くほど早い(5時半!)。朝食まで時間があるので、漁村散策に。当初の天気予報ほどの悪化は見せず、曇り空。漁村って言ったら、ニャンコでしょ。
【朝食】
昨晩の鱧の残りが照焼きと味噌汁になって出てきました。良いダシ出てます。旅行の朝食っていつも以上に食せてしまうのは何故なんでしょうか?自宅でこれだけの量出されたら、ぜっってぇ食えねぇ。
【おのころ神社とおのころ山】
過剰カロリー摂取なので、沼島の南半分を一周(約1時間の山歩き)。昨日往復だけだった上立神岩からおのころ山を巡って、おのころ神社へと回るコース。
途中にある眺望の良いポイントは除草もされており、歩くのに苦にはならない。虫多いけど。道端にある八十八ヶ所霊場の石仏にご挨拶しつつ、眺めを楽しむ。途中「→ おのころ神社500m」という表記で脇道にそれたが、500mはとうに越えても山の中。「だ、騙されたか?」と思ったところで石碑が見えました。距離表記がいい加減だよ~。
おのころ神社は、国つくりの島らしく、ご祭神は伊弉諾・伊弉冉の二神。今回は裏から回ったことになったが、表の道も相当に厳しい。ヒールや革靴ではオススメしない。そんな所なので、御朱印はありません。
その他島内には沼島八幡宮、弁天社、明神神社、山ノ大神社があります。一番大きいのは八幡宮。小豆島もそうだったけど、瀬戸内の島は八幡宮多いですね。
【おのころ島神社】
沼島を後にして、道の駅鳴門で昼飯を食し、向かうはおのころ島神社。淡路で伊弉諾・伊弉冉を祀る神社3つ目です。あっちこっちで「国づくりの島はウチだ!」と言い合ってる訳ですね。ここで有名なのは巨大鳥居らしい。厳島、平安神宮に並ぶ「日本三大鳥居」の一つに数えられるそうだが、熊野本宮の大斎原に立つ鳥居とか、大神神社の鳥居とかはどうなのよ、と。「朱鳥居」ならわからんでもないが。
境内は意外とこじんまりとしています。本殿とご神木、八百萬神社がある。
【野島断層保存館】
西側の海岸線を北上して、野島断層保存館に。正式名称は北淡震災記念公園。15年前の阪神淡路大震災を引き起こした断層を保存する。見えているのは動いた断層のほんの一部で、たまたま地表に表れているところだけですが、それでもずれの大きさに驚かされる。現物が語る力は違う。
そのすぐ側に病院が作られているのはどうかと思ったが、次この断層が動くのは数千年後だから、いいのか。

2011年8月15日月曜日

【8/14】自転車で淡路一周

関西サイクリストであれば、ほぼ間違い無くやるであろう、淡路島一周サイクリング。初挑戦です。このクソ暑い中でしたが無事完走しました。証拠のGPSログ
時系列でご報告。

6:00 自宅出発。高槻駅にて明石までワープ(輪行)準備
6:46 快速にて淡路までワープ開始
8:00 明石着。自転車組み立てて明石港へ。8:20に明石港出発。自転車は20台ほど。なかにはママチャリ+クロックスで走るという強者も。
8:45 ビンディングシューズに履き替えて着替えなどをコインロッカーに放り込んで、出発。最初の神社である岩屋神社で今日一日の安全を祈念。
 風向きは基本向かい風。たまに出会う団体さんの後にこっそり付いたりして、慌てずゆっくり。
 そうすると、いつの間にか、トレックの二台に後ろを取られた!DuraAce装着の、私の自転車が5~10台買えそうな自転車を延々5km引っ張るハメに(涙
10:20 洲本到着。洲本八幡宮にご挨拶。
【洲本八幡宮】
ここから山岳ステージ。ホテルニューアワジを過ぎる辺りまでは平坦ステージだが、由良を越えたところ(わかりにくい分岐がある。何人かたむろしてた)からが本番。淡路水仙郷(別名:ナゾのパラダイス)近辺で上り下りを繰り返す。途中で、山岳タイムトライアルでもしているのであろうか?な人にすごい勢いで追い越される。踊るようなダンシングで登って行きました。
【お約束の「ナゾのパラダイス」】
11:10 水仙郷の峠を通過。海岸沿いの一歩道だが、舗装はあまりよろしくない。チューブラータイヤでパンクしてる人もいました。
【水仙郷を越えての海岸線。車も少ない快走路。リム打ちパンク注意】
12:00 土生港着。水を補給。ここまでで3lを消費。走りだしてからのいきなりの上り坂で心折れる。ルートラボによると、上り勾配10%超。
12:45 福良港着。腹減った。ウニ丼を食す。うまー
13:15 後半戦スタート。まずは鳴門岬への上り坂。本来であれば道の駅鳴門に向かうのだが、どうも雲行きが怪しそうだったのでパスして先を急ぐことに・・・って、上り坂で全然進まねぇけどなァー
13:45 阿那賀の集落で雨に合う。倉庫の軒下を借りて雨宿り。
14:20 湊を通過。このあたりの道路案内は「洲本」って表記が多くてわかりにくい。せめて「五色浜」を併記してくだされ。
15:20 多賀を通過。『→伊射奈岐神社』の表記を見て「あ~ここまで戻ったのかぁ~」と実感。
【西岸(サンセットライン)の風景】
15:40 北淡ICの入口を通過。もうちょっと・・・と思ってからが結構あった。野島断層の保存館あたりになると、明石の街並みも見えてきて、ゴールが近いことを実感。
16:00 明石海峡大橋が見えてきた~!。サポートカー、シャンパン持ってきて~!
16:20 岩屋神社にて無事の報告と御礼を。最後はビンディング外す力も怪しかった
16:40 ジェノバライン明石行きにて本州へ。また来るぞ~!
17:30 快速にて高槻までワープ。電車の中は寒かった&眠かった・・・

初めての150km overのロングライドでした。この距離走らないとわからんことってあるね。

2011年8月6日土曜日

【8/5】百獣の楽園@京都国立博物館

国立博物館の友の会パスポート期限が翌日(8/6)に迫っていたので、大慌てで夜間延長へ。仕事忙しくて、それどころではないのだが、息抜きは大事だっ!人生は息抜きの合間にやるもんだっ!
京都北摂付近は17時頃に雷雨の爆撃にあったため、予定より30分ほど遅れて到着。ただでさえ人少なそうな展覧会なのに、その上夜間開館ですから、そりゃーもうガラガラです。
観覧者は少ないのだが、展示内容は濃いこと。あっちには若冲、こっちには応挙、あそこには光琳、宗達と巨匠がいっぱい。それを自分の距離と自分の時間で眺められる・・・・・あぁ、至福のとき・・・・(笑。ただひとつ、うしろの時間が決まっているのが残念だが。
中でも、若冲の存在感がすごい。「猿」のコーナーでの『猿蟹図』、「犬」での『百犬図』、そして「鶏」での『群鶏図障壁画』と、雰囲気が違う3つ。それぞれが独特の雰囲気を持ってますなぁ。あと、動植彩画と鳥獣花木図屏風があれば、完璧。
基本、京都国博の所蔵品だが、他所から持ってきた展示も結構ある。国博に委託してるのかな?『馬形埴輪』(全高1mほど)の「個人蔵」って、どういう人が何処に置いているんだろう。不思議。
基本動物毎に展示が分かれているのだが、獅子とか象では仏画が出てくるし(文殊・普賢菩薩)、鳥で出てくるのは孔雀明王だし、動物大集合ってことで涅槃図がでてたりとか、仏画好きにも十分楽しめる。螺鈿細工も綺麗。大絵巻展でゆっくり見ることが出来なかった『華厳宗祖師絵伝・義湘絵』、も。
必見なのは、「鱗介」の所にあった『篆隷文体』。カタログでは出ていない(左に切れている)が、一番左の下の方にある「古」を御覧ください。嫁は笑いこらえるのが必死でした。

最後は京都タワーのライトアップ。京都駅ビルに写ったところを。