月末恒例化しているような?な昼で早退して美術館に。今これを外すわけにはいかない、2つの展覧会です。
午後だけで2つは無理か?と思っていたのだが、展示数が少ない(両者ともに約50点)ことが幸いしました。
【マウリッツハイス美術館展@神戸市博物館】
フェルメールの『真珠の首飾り(青いターバン)の少女』を全面に出す展覧会(まるで他にはなにもないかのようでもある)。彼女とは12年ぶりの再会です。当時は「もう二度と来ないっ!」って言ってなかった?気のせい?
そのフェルメールですが、「ディアナとニンフたち」も来ています。有名な窓辺の風景とは異なる宗教画ですので、フェルメールらしさはあまり感じることはできません。
その横にあるのがルーベンスのアントワープ大聖堂『聖母被昇天』の下書き。日本では「フランダースの犬」で有名なあの絵です。さらにその後にはレンブラントの『シメオンの賛歌』。聖母マリアや幼子イエスをスポットライトで照らされている、あの『夜警』を思わせる表現です。聖母マリアのモデルはサスキアではないかな?その他、レンブラントが7点もあって、とってもひゃっほーです。もっとt宣伝していいと思うが、やっぱりフェルメールなのか。。。
さてその『真珠の首飾りの少女』ですが、第二室(2階入ってすぐ)の展示です。近くまで行きたい人用のとぐろ行列と、遠目でもいいからじっくりのスペースに分かれています。平日だったので、どっちでもな状態でしたが、休日にはエライことになってるそうです。覚悟しなはれ。多分、平日であっても会期末はエライことになると思われます。覚悟しーや。
【エル・グレコ展@国立国際美術館】
エル・グレコにまみれる展覧会。日本でグレコを見れるところといえば、大原美術館と国立西洋美術館だけ。なので、とっても貴重でヤッハーな展覧会です。
回顧展お決まりの自画像から始まって、まずは肖像画から。「フリアン・ロメロと守護聖人」なんて、もうグレコのオーラでまくり。聖人肖像画の「福音書記者聖ヨハネ」は鳥肌立った。
宗教画になると、『受胎告知』に『羊飼いの礼拝』など、もうグレコ・ワールド百花繚乱。唯一惜しいと思ったのが展示順番。とあるパーティション内に『オリーブ園での祈り』、『十字架のキリスト』、『キリストの復活』と並んでいたのだが、そのコーナーに『聖衣剥奪』が欲しかった。そうすれば、キリストの受難がこの一角で全て揃うのに。
最後の展示室にあるのがチケットの『無原罪のお宿り』。現在では少々理解し難い「聖母マリアは原罪を免れて生まれてきました」っていう絵であるのだが、何をもってそう解釈できるのかがハテサテである。高さ3メーターほどで、縦方向に大きく引き伸ばされた人物像は、『これぞエル・グレコっ、そこに惹かれる憧れるゥ~』(ジョジョ風)である。
通して見て、何かに似てるなぁ・・・と。。。。あ、『北斗の拳』だ
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