2012年5月18日金曜日

【5/18】陽明文庫名宝展@京都国立博物館

ひょんなことから招待券頂いたので、夜間開館利用して行って参りました。
前半ほとんどが、日記。ひたすら日記。そしてほぼ全てに重文・国宝の肩書き付き。新入社員の日報?と思うほど、宮中の出来事が記載されている・・・・・らしい。日本語が書いてあるんだけど、読めるかどうかは別問題。権力を維持するということは、何かあった時でも過去の前例を参照して対応すること、ということで、何があっても滞りなく政を行うためには、過去の記録(前例)は必須だったんだろうなと思ふ。
メインで最も贅沢な空間は第三室の「御堂関白記・自筆本」展示。かの有名な藤原道長の日記である。当のご当人は「こんなもの取っておくな」と書いているんだけど、それが現代では国宝に指定されている皮肉。虫喰われの後が殆ど見られないのが、凄い。
かの有名な金峰神社参拝に関わる記述も見ることができる。当然、金峰神社納経筒も引っぱり出されています。コレ見るの何回目だろう?
珍しいところでは「神楽和琴秘符」、「五絃琴符」。両者ともに平安時代の『楽譜』である。雅楽の楽譜は見たことないが、ほぼコレに準ずる記述なんだろうなと想像。
「大手鑑」や刀の美しさをみたところで、ほぼタイムアップ。最初にざっと最後まで見ておいて、後半はほぼカットするつもりだった。ただ、「青磁鳳凰耳花生」と抱一の屏風絵はじっくりと堪能。地味に良かったのが「表具裂」。
さて、現代のクラウドストレージは御堂関白日記や正倉院の夢を見れるのか?

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