2010年12月26日日曜日

年末に那智勝浦(二日目)

旅行に行ったときの朝は早い。目覚ましが鳴らなくても6時前に起床。誰もいない温泉で朝風呂。そして散歩に出かける。漁港だけに地元の方々の行動は早い。7時から漁港のセリがあるとのことなので、ちょっと覗かせてもらう。マグロだけではなく、網にかかった諸々の海の幸が並んでいる(マンボウ、サメなど)。そうこうしているうちに、島の合間から陽が登る。朝日をバックに働く人々を。

朝食を食し(完食しました。旅行に行くとちゃんと食えるのはなぜ?)、旅館をチェックアウトして、向かうは熊野那智大社&青岸渡寺&那智大滝。大門坂駐車場に車を停めて、大門坂を登る。大門坂はだ~れもいない、貸切状態です。

那智大社はすっかり正月迎春モードで参拝者も少なめ。それだけに、自然の威圧感に圧倒される。自然の力が漲る夏に来たら、どんな感じなんだろうか?(前回来たのは3月末)

お隣り西国33観音一番札所青岸渡寺にご挨拶。ご本尊ご開帳時期の熱気もなく、堂内は静か。日常を取り戻した、といったほうが正解かも。裏手にある大黒様に年末ジャンボ大当たりを祈念(結果はとっても残念でした)。


三重塔を通りすぎて、那智大滝へ向かう。石畳の傾斜はハンパないです。飛瀧神社は那智滝そのものを拝礼する神社なので、社屋は無し。先日の花巌神社同様です。南紀の信仰は、自然信仰だねぇ。。。と何度書いたことやら(w。今回は青空をバックに御滝を撮影できました。

さて、歩いて登ってきたということは、歩いて下らねばならぬということだが、これが意外とメンドクサい。地図を見ていただければおわかりになるが、御滝と大門坂参道は遠い。それも、また登り直さねばならん。車道は九十九折なので、えらく遠回りになってしまうが、上り坂はない。位置エネルギーを再び高めても無駄なので、車道を降りました。駐車場まで20分。路線バス待ってても代わらなかったんじゃないかというツッコミはなしで、ひとつ。

那智山を下って補陀落山寺へ。オフシーズンなので貸切状態で参拝していたら、社務所のおじさんが出てきて「500円/一人でご本尊見せてあげるよ」と商談(?)を持ちかけられた。ここまで来てお顔を見ないのは勿体無いので千円払って、まるで金庫のような扉を開いて、ご本尊ご開帳~!ご丁寧な解説付きでご対面させていただきました。両サイドに憤怒顔のある珍しい千手十一面観音菩薩ですな。

補陀落山寺を出たのが11:30。レンタカーの返却時刻まで30分しかないので、大急ぎで新宮市へもどることに。車返却後、駅近くのお食事処で昼飯を食して、熊野速玉大社へ。こっちもすっかり正月準備万端です。時間がない(新宮発の特急が14時。なんとドタバタな・・・)ので、宝物殿もPassして、ご挨拶のみ。ここから御朱印巡りの旅が始まったかと思うと、何もかもがみな懐かしい(ヤマト風)。

さて、今回のメーンイベントである神倉神社(熊野速玉大社元宮)へ。速玉神社から徒歩5分ほどで山麓の鳥居に到着。この神社はここからが大変。当日は天気が良かったので比較的登りやすかったが、前回参拝時は雨だったので、本気で怖かった。嫁はもう下を向けない状況(過去のトラウマが色々とありまして)。上がるほど傾斜は緩やかになっていくのがここの特徴ですが。
上がりきったところにあるコトビキ磐は相変わらずの存在感。今回は天気も良かったので、新宮沖の壮大な太平洋も眺めることができました。

神社の横には高校生のカップルが。青春だねぇ~。

駅に戻る途中でお土産のみかんを調達。数個持参させていただいたが、美味でした。
特急くろしおに乗って、大阪へ。帰りは当然ながら、爆睡してました

2010年12月25日土曜日

年末に那智勝浦(一日目)

温泉行きたい、という嫁のリクエストにお応えして、行って来ました那智勝浦。車で、と言われましたが、正直それは勘弁して。ハンパない時間がかかるだよ。殺す気か?
そんな訳でくろしおに乗って新宮に向かう。 乗客の2/3は白浜で降りてしまい、その後はほぼ貸切状態。乗った列車にはパンダ座席が。人気のない車両で振り返ってみると、ちょっと怖い(笑)

そんな訳で新宮に到着。新大阪から3時間半はしんどい。駅でレンタカーを借りて(2k円/24Hで借りれるお得な切符を利用)、まず目指すは熊野市。だが、昼時なので飯も食わねばということで、途中寄ったのは、道の駅・紀宝町うみがめ公園。南紀なので、当然食すはまぐろ鉄火丼です。古道うどんもセットにしてみましたが、うどんはどう見ても「山菜うどん」?
「うむがめ公園」ですので、ウミガメがいます。6匹くらいが飼育されていたかと。でけぇっす。水槽側まで寄って行くと、餌をくれると思ったのか集まってきました。おまいらは鯉か?



ウミガメと触れ合った後は、一路北上して熊野市へ。目的地は「花の窟神社」と「獅子岩」。
花の窟神社はその名前とはウラハラに(え?)、断崖絶壁を御神体とする神社。なので、拝殿のみで社屋はなし。御神体の写真撮ったけど、あまりにでかすぎて入りきらないし、大きさ伝わらねぇ~。巌にかかっている縄は毎年「お縄かけ神事」でかけ直しているらしい。その縄の長さは、国道42号線を越えて海にまで達するらしいっす。
ご参拝を終えて御朱印を・・・と思ったら、住職・・・じゃなかった神職さん不在。社務所?のおかぁさま方が神職さんに電話してくれたが、現在葬式の真っ最中とのことで、戻ってくるのは無理とのこと。仕方が無いので、作り置きを頂きました。


その後は、すぐ北にある獅子岩へ。獅子車(Peugeot)乗っている身としては、一度は見ておかねばならぬ(らしい、謎)。これ自体は大馬神社の「阿の狛犬」であり、「吽の狛犬」はすぐ南にある人面岩。並んで見てみるが、ん~イマイチ良く解らん。獅子岩の横を通り過ぎる際に、路駐で車の中から撮った一枚が左の写真。獅子っぽい?大馬神社は拝礼所(実態は八幡神社)までは行った(行けた)が、奥の院(本尊)は発見できず。帰ってきてググッてみたら、違う県道に入るのね。全く気が付ききませんでしたですよ  orz



ここまで来て14;30。紀伊勝浦の遊覧船時間が15:30なので、急いで南下。40kmなので、まぁ楽勝でしょうと思ってたのですが、こちらの皆様はノンビリさんが多いらしく、予想以上に時間を喰って焦る。遊覧船乗り場前の宿に荷物を放りこんで、紀の松島遊覧船に乗り込む。
紀の松島めぐりでは岩窟の狭い間を通って、太平洋の外海へGo!である。海から陸を見て、「神が居る、仏の住む」と言われた意味がわかったような気がする。大海原から、この風景は反則すぎるよ(写真じゃ伝わらないところが悲しい)。

この便の特徴は、イルカさんとのご対面。太地のドルフィンリゾートで飼育中のイルカさんの壮大なジャンプが見れるのだ。渾身の一枚(w

宿に戻ってチェックインして、系列のホテル浦島のお風呂に入り(ここはダンジョンだ。移動だけでも大変だ~)、アワビのステーキを食して寝る。翌日は熊野那智大社、那智大滝、熊野新宮大社、神倉神社と体力勝負である。

2010年11月28日日曜日

能楽強化週間

先週から今週にかけては能楽の強化週間です。今年は全く行けてなかったので、その反動という噂もある(苦笑)

【11/21】春秋狐の会@大阪能楽会館
善竹一家の狐お披露目。演目は「佐渡狐」と「釣狐」。
脇正面から見たのだが、釣狐演者の汗だくがすごい。そりゃ、館内の暖房も切るよ。
【11/23】高槻市民能@高槻現代劇場・大ホール
一回目は無料でやったが、「只ならっ!」ってことで希望者殺到になってしまったので、今回は有料。ただ、大ホールでやるのは無理があるかと。。。
始まるまでは中学生がペチャクチャギャーギャー騒がしかったが、始まるとお行儀良かった。
演目は狂言「茶壷」と能「屋島」
【11/26】25周年記念 赤松禎韻会@大槻能楽堂
演目は能「屋島 大事 那須与市語」。間狂言は野村萬斎氏
この講演を見つけたのが24日だったので、(萬斎師の出演公演だから)チケット無いだろうと思っていたら、空きがあったので急遽。それも脇正面2列目と「なんでこの席空いてるの?」である。
萬斎師の那須与市語も生で見ると迫力が違う。次は正面席で見たいものだ。
23日の屋島とは明らかに「格」が違う。そして、見やすいし、謡も聞きやすい。やっぱり能は能楽堂で見るべきだ。

この3つを見た正直な感想。
 「大曲と呼ばれるものには、理由がある。そして人を引きつける」

30日(火)は高槻現代劇場・中ホールで「高槻名月能」である。片山家の「船弁慶」と萬斎師の「栗焼」。

【11/27】石山寺・紅葉ライトアップ

ゴルフ帰りに寄ってみました。京都の夜間拝観に比べて人は少なめ。つか、京都は無駄に人多すぎです。
多宝塔と硅灰石を一緒に望むところは写真なし。いや、撮ったんですがブレまくりです。人多くてゆっくりできないし。
参道の提灯【Lumix-G1 F1.7 20mm 1/13s ISO100】

本堂側から二十八社【Lumix-G1 F13 20mm 15sec ISO100】

硅灰石横から。明かりが見えているのは蓮如堂Lumix-G1 F13 20mm 15sec ISO100

2010年11月22日月曜日

【11/20】京都・南山城 再び

先週も来たのに、またまたやってきました京都最南部&奈良柳生。今回は自転車ではなくて、車で(嫁のリクエストなのです)。
行くところも先週と一緒。まぁ、前回はデジカメ忘れてたので、そのリベンジもあったりして

【円正寺】
一週間経っているので、それなりに紅葉は進んでいるが、想像ほどではない・・・かも。ただ、部分的に落葉も始まっているので、見頃盛りなのかな?お寺の側にあるお店で定食を食す。松茸美味い。おみやげに購入して自宅でも味わうことに(笑)

【南明寺】
柳生側にある寺で普段は無住。拝観には予約が必要なのだが、セント君のおかげ期間中は予約なしで拝観可能。本尊薬師如来坐像で、その周りに四天王像。頂いた解説では「十二神将が四体残った?」てなことが書かれていましたが、個人的に採用。大きさ的にもアンバランスですし。両脇に阿弥陀如来坐像、釈迦如来坐像が鎮座。外陣には地蔵菩薩半跏像だが、これが痛み激しくて、すごく痛々しい。

【戸隠神社】
岩船寺に移動する途中で、ナビに神社が現れたので寄ってみた。集落の奥で、こじんまりとしながらもちゃんと手入れされている(掃除中でした)。集落の持ち回りなんだろうなぁ。こう言うの良いなと思った次第。

【岩船寺】
もうちょっと紅葉が進んでいることを想像していたのだが、さにあらずでチト残念。三重塔付近の紅葉はまだ枝葉のみ。一雨来て寒くなるそうなので、来週が見頃か?でも、今年はシーズン短そうだなぁ

【浄瑠璃寺】
本堂拝観はせず。前回はニャンコ参拝できたが、今回は一匹も出会わず。残念
三重塔と庭園の周りは紅葉が進んで綺麗になってました。三重塔を含んだところが見所らしいが、個人的には池越しに本堂を見たほうが綺麗だと思う。逆光は勝利(byたわば先輩)

2010年11月21日日曜日

【11/19】大原野神社→松尾大社→嵐山→車折神社→梅宮神社

自転車で洛西の神社巡り兼紅葉愛でるツーリング。自転車で写真機三台(二眼ブローニ、35mmハーフ、デジタル一眼)を背負うのは、以後やめたほうが良いと思った
自宅を出て、関大明神神社(大山崎)→走田神社(長岡京市)→光明寺(長岡京市・入らず)→大穢神社(京都市右京区)→大原野神社
大原野神社の紅葉は盛りかと。京都新聞のコメントでは「猛暑のため、発色良くない」とのことだが、例年を知らないので良くわからん。神社は春日大社の分霊を遷した(藤原氏縁の神社)ので、狛犬ならぬ「狛鹿」が左右に配置される。象眼付きって、珍しいんじゃないかと思ふ。写真は本殿側から参道を見た紅葉の風景。
大原野神社→千丈天満宮→ち子神社→月読神社→松尾大社
松尾大社は七五三詣とか、キャンバス持った絵画教室の人とか。御神体は大杉谷頂上近くの磐座だそうだが、一人では登拝禁止&自転車のビンディングシューズでは、当然登ることもできず。ご挨拶と御朱印をいただいて、嵐山に向かう。


さて嵐山。部分的にではあるが、紅葉は進んでいる。11月一杯は問題ないと思われますな。(この所は12月に入っても大丈夫だったが、今年は辛そう)



こういう所に自転車で来ると、昼飯を食いそびれるのは私だけなんだろうか?観光地価格でやたら高いし、人多いしで敬遠してたら14時回ってしまいコンビニおにぎりで当座を凌ぐことに。
嵐山→斎明神社→車折神社
斎明神社はたまたま見かけて入ったのだが、鳥居横の紅葉が綺麗。

車折(くるまざき)神社は観光客も結構いました。「ぱぅわぁーすぽっつ」として認定されたですか?神社側がそれを利用して宣伝するのもなんだかなぁ・・・と思いましたが。京福電車のホームから見た雰囲気が、京都の下町っぽくて良い。御朱印を頂いて、芸能神社に奉納した方々の名前を確認。

車折神社→梅宮大社
梅宮大社はニャンコ神社?っすか?社務所で猫のブロマイド売ってる神社は初めてです。
最後に向日神社によって帰宅。なんとか日が暮れないうちに帰れたぞっと。

2010年11月15日月曜日

岩船寺→圓成寺(輪行)

加茂、笠置の特別開帳巡り第二弾。今回は加茂駅駐車場から輪行.
加茂駅から府道752号線で浄瑠璃寺を経由し、岩船寺ヘ。途中石仏を写真に収めようとしたが、デジカメにメモリカードが入ってない警告・・・・・。しょうがないので、携帯でと思ったら、電池残量がヤバイ。。。何してるんだ < をれ
そんなわけで浄瑠璃寺をパスして岩船寺へ。途中の坂には参った・・・一ヶ月ぶりの足には辛い(これが後々エライ事になろうとは知る由もなし)。

岩船寺は三重塔内陣を開帳。26羅漢図を修復してありました。。。むぅぅぅぅ。本殿は阿弥陀如来を本尊として、四天王像と大日如来と薬師如来と地蔵菩薩とか。紅葉にはチト早かったかと思われ。三重塔近辺は先っぽだけがちょっとだけ赤い程度でした。見頃はもう一週後かなぁ。。。特別開帳ということもあり、大型バスでご来場の団体様もいました。避けつつ(笑)、摂社の春日大社にご参拝。


岩船寺を出発し、途中コースミスしつつも、府道184号を経由して円成寺を目指す。コースミスしたおかげ?で、途中の九頭神社、戸隠神社に参拝。共にこじんまりしていつつも、立派な社殿を持つ雰囲気が大変よろしいです。

さて、円成寺(写真右)。運慶作の大日如来坐像を公開中だが、多宝塔の中でガラスの向こう側。さらに手垢べったりで。。。残念。本尊は阿弥陀如来坐像で、柱に雲中供養菩薩を描いた珍しい形。お隣の部屋には十一面観音もいらっしゃる(旧本尊とのことだ。阿弥陀如来が来る平安末期までの本尊とのことだが、それ以前の作ってことか?)。正面庭園は岩舟寺よりも紅葉が進んでいる様子。境内側の食堂には松茸直売もあるが、すでに売り切れ  orz。天蕎麦を食して、次に向かうことに。


意外と時間を食ってしまっており(嫁には3時までに帰ると宣言してしまっていたので)、先を急ぐ・・・が、大柳生の一歩手前の坂道で、足が悲鳴をあげる。太股の両方がツリそうになって、大慌てでストレッチ。当然此処から先のペース上がらず、笠置寺もパスせざるを得ない状況に(しくしく)。

かさぎGCから坂道を下って、おとなしく163号線で加茂駅を目指して輪行終了。鍛えなおさなあかんなぁ・・・・。



2010年11月10日水曜日

【奈良】元興寺・十輪院・正倉院展




メイン会場でのパフォーマンスは終わったらしいけど、特別開帳は続行中。
■元興寺
所蔵名品展と禅室の公開。別料金で禅室の屋根裏ツアーを開催中。
屋根裏ツアーは要事前予約だが、当日受付もOKの模様(休日は知らね)。最近の調査で世界最古の建築構造材料が使用されている事が判明したらしいので、そのお披露目的要素か。
ご本尊は板絵智光曼荼羅だが、公開期間外なので、厨子の中におわすはレプリカと思われます。その前には白鳳仏の面影を見せる阿弥陀如来坐像だが、小さいので単眼鏡などが必要かと。
収蔵館は阿弥陀如来坐像、聖徳太子立像、如意輪観音など。

■十輪院
護摩堂の不動明王二童子立像が開帳。イタズラ小僧っぽいお顔の不動明王です。横には大日如来、釈迦如来?、聖観音など。
本堂の本尊は地蔵菩薩、釈迦仏、弥勒菩薩の石祠。エジプトっぽく言えば「ステラ」か。石仏を収めた建物を,礼拝堂から拝観する、神社みたいな構造です。初めて見たですよ。
■正倉院展
相変わらずの混雑ぶり(写真は退館時(16時半頃)なので、入館待ち行列は解消している)。それでも「今日は少なめ(係員)」との事。3時で30分待ち。少ないとは言っても、中の混雑はハンパないので、見れるモノを重点的に。元々全展示物を舐めるように見る展覧会じゃ無いし。
地味に綺麗だったのが「色紙」。使われた形跡もなく、使い道も不明との解説。想像力を膨らませて、これは色見本だと言ってみる。ほら、位によって色の使い方は厳格だしね。
螺鈿琵琶の周りはえらいことに。入場の時間より時間がかかるのではないかと思われ。単眼鏡で外から見る分には問題なかったですが。あと、有名どころでは狩猟の様子を描いた銀鉢。途中から鋼のいれてる方向を変えているのかな。微妙に光の反射加減が違う。ゴルフで言えば、巡目と逆目だ (← そこか、おのれは)