一つ一つ書くのが面倒くさくなってきたので、まとめてしまえ。
【10/30:魅惑の清朝陶磁@京都国立博物館】
読んで字の通り、清朝での陶磁器を集めた展覧会。良い焼き物って綺麗なんだが、いかんせん偽物も多いので、決して自分では収集しませんよ。家にあるのは、本当の生活磁器です。それも安物ばっかり。
良いと思ったモノ:紫泥の急須。有名書家が使ってた急須は持ち上げた時の墨の跡が残っており、所持していた人が遺言で「絶対に消すんじゃないっ!」と言い残したとか。
陶磁器で鍋敷き(茶道具)なんて作ってたんですねぇ~。知らなかっただよ。そういえば骨董市で見たことあるが、観賞用かと思ってた。
展示では陶磁器が置かれている台に色を付けて、その色で作成時期を示しています。これは分かりやすくて良い。ジーっと見てると、流れを忘れてしまうことがあるので(鳥頭)。
平日のガラガラで至福の時を過ごさせて頂きました。
【11/4:屋根裏部屋の博物館@国立民族博物館】
久し振りにミンパクへ。たまたまやっていた渋沢敬三のコレクション展。
いやぁ、この収集癖は凄い。草鞋なんか山積みで置いてある。ダルマの数もハンパない。着物とかもどうやって集めたんだ?農家廻って「売ってくれー」ってやってたのかな?それはそれで嫌われただろうなぁ・・・(苦笑
普段生活している者には「あたりまえ」な物を、いかに収拾保存するかってことか。ミンパク恐るべし。
ここは常設展が半端ない量あるので、時間と体力に注意。民族衣装のデザインとか見てるだけでも楽しい。
【11/8:竹内栖鳳展@京都市美術館】
日本近代画の祖、と言ってよいのか?チケットの絵を見てもらえば分かる通り、日本画の詳細な筆致と写実を組み合わせた絵画。
獅子図は何点かあり、いずれも屏風絵。もはや「獅子」ではなくて「ライオン」である。ここはちゃんと区別しないと。他動物は狸とか狐とか。ネコは最晩年の作品で一匹。
巧いと思ったのは天女図。雲中供養菩薩みたいな、どこかのお寺で使用するはずだった下絵らしいのだが、本当に宙を漂っているように見える描写がすごい。チラシ等に載っていない絵で気に入ったのを見つけると、得した気分になる(笑
入場のところで「チケットのニャンコは展示されていません」(さすがに「ニャンコ」とは行ってなかったと思うぞ < おれ)と言われる。クレームあるんだろうなぁ。難儀なご時世じゃ。